暗闇に明滅する光を永遠に眺めていたい。永続性なんてこの世のどこにもなくても、この夜はまだ終わらないんだって今だけはそう思える。

暗闇に明滅する光を永遠に眺めていたい。永続性なんてこの世のどこにもなくても、この夜はまだ終わらないんだって今だけはそう思える。

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3 years ago

花粉症の薬を取りに行った。今年はいつものとは違うものにした。今年は貼り薬もあるのだという。でも貼るのはもしかすると眠気があるかもしれないねというので、やはり当初考えていた飲み薬を処方してもらった。

会計時、受付に「私は花粉症です」シールが置いてあるのに気づいた。二年前からこの時期登場するグッズだ。また、そういう季節になったのだと改めて思う。と同時に、あれから世の中に起きたことのあれこれを思い返していた。


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2 years ago

自分が必要だと思うものが全部入る鞄は大きすぎるし重すぎる、ということに最近気がついた。横断歩道で信号待ちをしているさなかに。それからの午後は歩くのが億劫になって何もかも嫌になってきたのであれこれ持ち歩くのを諦めることにした。財布と鍵とモバイルバッテリーとハンカチとマスクと目薬。書き出してみるとこれでも多くてうんざりするな。

4 years ago

I’m not a hero or a warrior not even a burglar.

一昨日「ホビット 思いがけない冒険」を観終わった。終わりの方でビルボが言うこの言葉がとても良かった。トーリンがビルボを「疑ってすまなかった」と謝るのに対して言った言葉。「いいんだよ。僕だって疑っただろう。僕は英雄じゃないし、戦士でもないし、(ガンダルフの言うような)忍びの者ですらないんだからね」。これは自虐みたいだけれども、それがビルボの良さで、ホビットの偉大なところではないだろうか。

ガンダルフの仲間の魔法使いも出てきて楽しかった。サルマンはこの頃からと言うか、もともと闇に傾きそうなところがあったのかもしれないな、と今作での言動を観ていて思った。強い者が強く、それ以外はとるに足らない者、とでも考えているような。良し悪しというよりは、善というものへの認識がガンダルフとは異なっているのだろう。

さて次作は「竜に奪われた王国」である。これは六年前くらいに買ってあったのだがずっと未見のままで、ついに見る機会がやってきた。原作も同じで、今は映画を休んでこちらを読んでいる。最近一般小説を読むのがつらくて読書から遠ざかっていたのだが、久々に本を読んで楽しいと思える。今はこういうのが合っているのかもしれない。次はナルニアを読もうかなあと考えている。

4 years ago
1巻読み終わった。未だホビット庄を出ていないことに驚く。そしてやはりホビットの冒険を読んだ後なので、諸々理解が及んで楽しい。映画のフロドは若者だったので、原作では五十歳なこと、五十歳なのでそれなりに落ち着きのある雰囲気なのが新鮮で面白い。

1巻読み終わった。未だホビット庄を出ていないことに驚く。そしてやはりホビットの冒険を読んだ後なので、諸々理解が及んで楽しい。映画のフロドは若者だったので、原作では五十歳なこと、五十歳なのでそれなりに落ち着きのある雰囲気なのが新鮮で面白い。

ホビットの冒険でもそうだったが、食事の様子が美味しそうで良い。きのことベーコンの料理なんて容易に味の想像がつく(確かに美味しい)けれど、物語に出てくると途端に食べたい気持ちが湧いてくるから不思議だ。それから森で出会ったエルフたちが振る舞ってくれた食べ物。「泉のように冷たくて黄金色をした飲み物」は一体どんな味なのだろう。それが宴席で供される場面もいいのだが、水筒に詰めてもらったのを飲むのがいかにも美味しそうだった。いや、どんな感想だ。

あなたの周りは、いたるところ広い世界。垣根をきずいてとじこもることはできても、垣根の中にいつまでも外の世界を入れないでおけはしないでしょう。(新版指輪物語1 191ページより)


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4 years ago

210505

連休前にネットで取り寄せてまで買ったフィルムを丸ごと使わないまま終わった。土曜日、用事があって出かけた新宿は路上に大量の空き缶と、食べ終わったカップ麺の容器が箸を突っ込んだままに放置されていた。朝九時。用事を終えて同じ場所を二時間後に通ると、清掃されたようで跡形もなく消えていた。朝、駅前で疲れたように蹲っていた人は、二時間後もまだそこにいた。どこから聞こえてくるのか今ひとつわからない大音量の広告。次第に頭が痛くなる。新宿という街を、これからもずっと好きになれない気がしている。


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2 years ago
良いお年を。

良いお年を。


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3 years ago

やりたいこととやらなくてはならないことと山ほどありすぎるわりにどれもうまく進まないので、一周回ってなにもやりたくない気持ちになっている。本を一冊読むのに一ヶ月かかった。読みたいと思う本もあまりない。日本語原著は相変わらずだめで、いったん翻訳というワンクッションを経た他言語作品ならどうにか、というところ。というか実際は、カズオイシグロしか読んでいない。イシグロの文章はいい。翻訳もいいのだと思う。雰囲気はずっと淡々としている。淡々としていても情緒豊かだ。冷淡でもあり、暖かくもあり、不可解でもある。それはイシグロ作品が「過去」を多く扱うこととも関連があるだろう。が、ともかく、読み手を過度に煽らない文章に助けられている。

最近、オースターを読む人にイシグロをすすめてみた。両者は根底を流れている水のようなものが似ていると思う。そういうニュアンスでしかないところへ、どれだけ同意してもらえるかはわからないが。


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3 years ago

年始にジョエルコーエンのマクベスを見て、とても面白かった。不吉で滑稽で、作りもののようによそよそしいのに、我が事のように生々しい。なにしろモノクロなのが良かった。黒の禍々しさが映えて、底なしに美しい。光と影。

おかげで原著を読み始めた。マクベスは岩波文庫の木下順二訳が好き過ぎてこれまで原著を読もうと考えたこともなかったが、何がきっかけかわからないものである。言い回しはやはり難しいところもあるが、それを読み進めていくのが面白い。シェイクスピア作品は現代英語訳のシリーズがあるようなので、手に入れたいなあと考えている。


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2 years ago
永遠に11月が、

永遠に11月が、


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4 years ago

21.03月読書

猫の事務所(宮沢賢治)

新版 指輪物語6(J.R.Rトールキン)

安田講堂攻防七十二時間 東大落城(佐々淳行)

おじいさんに聞いた話(トーン テレヘン)

よみがえる天才1 伊藤若冲(辻惟雄)

オリガ・モリソヴナの反語法(米原万里)*

トムは真夜中の庭で(フィリパ ピアス)

ライオンと魔女(C.S ルイス)

わたしを離さないで(カズオ イシグロ)

雪が降る(藤原伊織)

*フォームで勧めて頂いた本

最近購入した本もあるが、積読をいくらか消化できたので良かった。ナルニアはこれまで読んだことがなかったのだが、指輪物語を読み始めたのが良いタイミングとなった。

*は別所経由で勧めて頂いたのだが、あまりに面白くて一気に読み終えてしまった。登場人物がどんどん増えて行くけれど、全員にドラマがあり、しかも最後は綺麗に一つの結末へ行き着くのが最高だった。


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  • hanamura-chi
    hanamura-chi liked this · 2 years ago
  • rumeko
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  • um1aut
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um1aut - 月刊地獄めぐり
月刊地獄めぐり

ゾンビよ、朝には死んだように眠れ

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